1. トップ
  2. 2015年4月
投稿日
2015年4月 1日 09:24
テーマ:

地方の出身で都内の有名私立大学を卒業し大学院にまで進まれた新郎。
その後は有名企業に就職されました。トークも巧妙、センスも良くオシャレで素敵な方。

そんな新郎が口ごもったのはご兄様の事でした。
お兄様とは成長するにつれ、折りが合わなくなったそうで...
披露宴当日も、列席するかどうか...役所勤めで真面目すぎ。
面白い話の1つも言えないんですと。


地元でしっかりと役目を果たす長男と、
自由に自分の道を謳歌する次男の間に生まれた、
兄弟間のすれ違い...なのかなと思いながら、心配して迎えた披露宴当日。

そこにいらしたのは、主賓席の新郎の会社の上司の皆様に、
汗をかきながら頭を下げ、東北訛りで精一杯の面白いこと言い、
笑いを取ろうとがんばっている必死の横顔のお兄様でした。


有名企業の偉い方の前で弟のために頭を下げるお兄様。
そしてその後、もう1つ予定外のことが起こりました。

披露宴お開き間近の結びのシーン。
他界されたお父様の代わりに、お兄様がご挨拶に立たれたのです。


『今日は知らなかった弟の姿を見ました。
東京で立派にやっているんだなぁと感慨深く感じました。
もう僕らの手の届く範囲にはいないので、皆様に託します。
これからも弟をよろしくお願いします。』


新郎は少しも動かず、お兄様の言葉を噛み締めているようでした。
言葉を直接交わさなくともきっとしっかり感じ合えた瞬間だったと思います。

直接ではなくても公の場だからこそ伝えられる、表現できる方法もある。
その1つが披露宴なのかな、
ここはきっといろんなことを許し、
素直になれる場所なんだとあらためて感じました。


長澤

  • 1